JFE、メキシコで自動車向けの鋼板製造販売 米ニューコアと合弁

2016.6.10 05:45

 JFEホールディングス傘下のJFEスチールは9日、米国の鉄鋼最大手ニューコアと、メキシコで自動車用鋼板の製造販売を行う共同出資会社を設立することで合意したと発表した。メキシコ中央部に新工場を建設し、2019年中に稼働させる。メキシコでは自動車産業の集積が進んでおり、顧客近くに拠点を構えることで迅速な素材供給や着実な需要取り込みを図る。

 新会社「ニューコア-JFEスチール メキシコ」の設立時期や資本金は未定で、JFEとニューコアがそれぞれ50%を出資する。約2億7000万ドル(約290億円)を投じ、年間40万トンの生産能力を持つ自動車用亜鉛めっき鋼板の新工場を建設。自動車部品の材料として納める。

 北米では、新日鉄住金が欧州アルセロール・ミタル、神戸製鋼所が米USスチールと米国で自動車用鋼板を生産。これに対しJFEは00年代初めに米国子会社が経営破綻して以降、自動車用鋼板の拠点を持っていなかった。今回のメキシコ合弁は、北米の拠点確保を目指すJFEと、自動車向け高級鋼板分野で事業拡大を図りたいニューコアの思惑が一致した格好だ。

 メキシコは、日産自動車・仏ルノー連合が17年に独ダイムラーとの合弁工場を稼働させるほか、トヨタ自動車は19年に新工場を建設するなど自動車メーカーの進出が相次いでいる。こうした動きを受け、旭硝子が約50億円をかけて自動車用ガラスの新工場を建設し、昨秋に生産を始めるなど他の素材メーカーも現地への進出を加速している。

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