経営再建中のシャープが14日、野村勝明副社長執行役員に代表権を持たせ、生え抜きの長谷川祥(よし)典(すけ)専務の代表権を外す役員人事を発表した。この代表権の“置き換え”人事は、台湾・鴻(ホン)海(ハイ)精密工業の傘下入りを控えた体制固めが進んでいることを示唆している。
鴻海の郭台銘会長にしてみれば、両社の共同出資会社会長を平成24年から務める「腹心」だ。鴻海は6月末までとする出資完了後、次期社長として送り込む戴正呉副総裁と野村氏の2トップに権限を集中させる。
野村氏は昭和56年、シャープに入社。主に経理畑を歩み、平成24年に鴻海との共同出資会社、シャープディスプレイプロダクト(現・堺ディスプレイプロダクト)会長に転じた。シャープの鴻海傘下入り決定後、鴻海の郭会長の「両社のことをよく知る人物に経営を任せたい」との意向を受け、4月にシャープ副社長に就いた経緯がある。