会場から拍手が起きる。アリババ集団(中国)の株売却があって、孫社長とアローラ氏の意思疎通がうまくいかなかったのでは、という質問も出たが、否定した。
孫社長 「緊密にやり取りしながら実行した。社長を続けたいという私の腹が固まったのは、この数週間のことだ」
決断に当たり、社外取締役の柳井正・ファーストリテイリング会長兼社長、永守重信・日本電産会長兼社長に「貴重なアドバイス、ご指導を仰いだ」として、2人に発言を促した。ここで、2人の大物経営者が登場し、会場は盛り上がる。
柳井正氏 「孫さんみたいな人はいないんだから、次はチーム経営しかない。『60歳になってないのに引退とは冗談じゃないぞ』と申し上げた」
永守重信氏 「年齢の話ばかり出るが、私は古希を迎えている。経営意欲は年齢ではない。孫さんが60歳になったらやめるとか、血迷っているんじゃないかと思った。私は体力、精神的で若いやつには絶対負けないと意欲的にやっている」
そして、69歳までに辞めるとした孫社長の決意にも、疑問を呈す。
永守氏 「今回も、私は最初から絶対辞めないと思っていた。69歳になったら、また10年やりますよ。そういう経営者でなければ、こんな立派な会社にはできない。孫さんの言うことはみんなウソですから」
出席株主数は2191人。全議案が原案通り可決され、総会は記録のある平成16年以降で過去最長の2時間50分で幕を閉じた。
(おわり)