シャープの株主総会の会場に入る株主ら=23日午前、大阪市西区(前川純一郎撮影)【拡大】
これに、長谷川祥典代表取締役は「シャープの強みはリアルの家電を手がけていること。バーチャルな技術をリアルの家電につなぐ技術こそが今後、伸ばしていきたい分野だ。家電製品をネットにつなげて消費者の生活向上を目指す」と力を込めた。
長谷川氏が「我々が目指すのはソフトウエアを構築し、価値を提供いくこと」としたことに、男性株主が「ソフトウエアこそ誰でもできるのでは。世界では第二、第三の鴻海がでてくる」と疑問を投げかけると、長谷川氏は「ソフトウエアは誰にもできない。例えばアップル社のアイフォーンのような技術・製品は誰にもできない。ソフトウエアは企業価値であり、商品価値だ」と回答した。
シャープの業績見通しについて、黒字化のめどを問われると、長谷川氏は「できるだけ早期にしたい。取締役に残していただく以上は早期の黒字に取り組む」と強調した。