百貨店“爆買い”頼みでいいのか? 宴はもう終わり…新たな道を探るとき (3/4ページ)

2016.6.26 17:06

北京にあるショッピングモールの日本製品売り場。わざわざ訪日しなくても品揃えは充実してきた(AP)
北京にあるショッピングモールの日本製品売り場。わざわざ訪日しなくても品揃えは充実してきた(AP)【拡大】

 変われるか、百貨店

 ただ、日本を訪れる中国人は減ってはいない。日本政府観光局によると4月は約51万5千人で前年同月比26・9%増だった。ただ「中国人観光客の間にモノ(商品)よりも、コト(体験)を求める傾向が出てきた」。百貨店業界からはこんな指摘が聞かれる。

 日本の百貨店業界はバブル崩壊以来、「モノよりもコトを」と道を探った。質の高い商品をそろえるだけでなく、サービスやイベントと連携した売り込みが必要だとの考え方だが、売上高を見る限りそうした戦略が成功しているとはいえないようだ。国内百貨店全体の売上高はピーク時に計10兆円超を誇ったが、いまや6兆円台となっている。

 代わって伸びているのが、ショッピングモールだ。例えば膨大なテナントを擁するグランフロント大阪。商業施設の開業3年目(27年4月~28年3月)の売上高は458億円で来店者数は5178万人。目標の400億円、3650万人を上回った。

ショッピングモールは、成績の悪いテナントを撤退させ、新規店に…

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。