【リーダーの素顔】飲料の新市場づくりへ 宣伝のプロ挑む (2/3ページ)

2016.6.27 05:00

 --国内飲料市場はここ数年伸び悩んでいる

 「2007年以降、デフレ進行の影響を受けて、販売単価は下落傾向にあります。市場が平均2~3%伸びていた時代は多少、値段が安くても数量を売ればカバーできました。14年4月の消費税増税後は市場の伸びがなくなり、業界全体で利益が出づらくなっています」

 --競争も激しい

 「飲料ビジネスで利益を出すには、各カテゴリーで商品を投入し、カテゴリー内で2位以内に入らなければなりません。3位以下になると価格で勝負しなければならないので、利益を確保しづらくなります。商品力というよりは商品群力を持たないと飲料ビジネスで利益を出すことは難しい」

 --どう勝ち抜くのか

 「従来の発想とは違う新しいカテゴリーを作ることが必要です。他社が強い土俵で戦っても価格競争に巻き込まれるためです。新しい土俵を作っていきます。売れ行きが好調の特定保健用食品(トクホ)『伊右衛門特茶』のような、高付加価値の商品づくりに力を注いでいきます」

 --飲料市場の今後をどうみる

 「人口は減少するが、かつて無料だったお茶も購入して飲むなど消費者の生活様式は様変わりしている。容器のイノベーションなどわれわれが知恵を絞っていけば市場はまだまだ伸びる」

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