【eco最前線を聞く】首都高速道路 道路施設活用し緑のネットワーク (3/3ページ)

2016.6.27 05:00

 ◆高架下にビオトープ

 --おおはし里の杜以外の取り組みは

 「06年に開通したさいたま新都心線が通る埼玉県の川口市とさいたま市にまたがる見沼たんぼ地域では自然共生型の都市高速道路を目指し高架下の延長1.7キロ、6.3ヘクタールを、地域生態系を再生するビオトープとして整備した。この地域はかつて、埼玉県の蝶に指定されているミドリシジミが生息していた。幼虫は落葉広葉樹ハンノキの葉しか食べることができず、近隣の小学校と連携してハンノキ林を再生し、ミドリシジミを呼び戻すプロジェクトを推し進めている。今後も未利用地の活用などを通して、引き続き緑化創出に努めていく」(鈴木伸男)

                  ◇

【プロフィル】渡部善弘

 わたなべ・よしひろ いわき明星大理工学部卒。1994年に首都高速道路公団(現首都高速道路)に入り、東京建設局施設工事事務所でおおはし里の杜の機械設備工事監督に従事。2014年4月から現職。44歳。福島県出身。

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