一方、スズキは、29日以降、新たなCEOを中心とした合議態勢で経営のかじ取りを進める考えを示す。ただ、スズキは過去にも副社長を中心とした集団指導体制に移行すると表明したものの、鈴木会長に依存する体質は大きく変わらなかった。鈴木社長も8日の記者会見で「1年で(依存体質を)ぽっと変えられるかというと、そうではない」と、今後の体制整備が難しいことを認めた。
強烈なリーダーシップでスズキを世界10位の自動車メーカーに育て上げた鈴木会長依存からの脱却という最大の経営課題に新CEOはどう対処するのか。一度は失敗した集団指導体制への確実な移行に向け、課された使命は大きく、重い。
■スズキの新CEO候補
原山保人 代表取締役副会長
鈴木俊宏 代表取締役社長
望月英二 取締役専務役員
岩月隆始 取締役常務役員
長尾正彦 取締役常務役員