
鈴木俊宏氏(撮影・春名中)【拡大】
ただ、社長として現場の燃費不正を見抜けなかった責任は当然ながら大きい。それだけに、社内風土を含めた再発防止策をどうやりきるかが、まず社会に対する責務となる。
さらに、ワンマンの鈴木会長に依存した体質からの脱却を目指し集団指導体制に確実に移行できるかも焦眉の急だ。不正問題や円高進展など直面する環境は厳しいが、俊宏氏は29日の株主総会で株主を前にこう誓った。「社内の風通しの良さを確保して、スズキらしい商品、お客さまの期待を超える商品作りをしていきたい」と。(今井裕治)