三菱自動車は1日、燃費不正問題の影響で軽自動車の生産を停止した水島製作所(岡山県)に車両部品を納めるメーカーに対し、岡山市内で説明会を開いた。益子修会長は水島製作所の生産を4日に再開し、7~9月の3カ月で、計約1万9000台の軽自動車を造る計画を明らかにした。生産台数は前年の同期間に比べて半減する。
説明会には約350社から約500人が参加。益子会長はスケジュールに加えて、2カ月以上に及んだ休業への補償などの方針を示した。参加した広島県福山市のゴム製品会社社長(57)は「複雑な気持ちがないわけではないが、また一から信頼される車を造っていくということに尽きる」と話した。
説明会後に記者団の取材に応じた益子会長は、水島製作所は今後も三菱自動車の主力工場であり続けるとした上で「水島を守るということは、周辺にある部品工場も守るということだ」と強調した。