
株主総会後、報道陣の取材に応じる鴻海精密工業の郭台銘会長=2016年6月、台湾・新北市【拡大】
戴副総裁は「(中山氏は)複写機の赤字の責任を取らされ辞めていたが、よく調べたら大変優秀な人材とわかった」と“人材奪還”を誇らしげに語り、「信賞必罰」の人事評価で実績ある社員に報いることを強調した。
日本電産、アイリスオーヤマ、サムスンは喜ぶ…
シャープが大阪市内で23日に開いた株主総会でも、人材流出を危惧する声が株主から相次いだ。
「シャープは草刈り場だ。日本電産やアイリスオーヤマ、サムスンは優秀なシャープ人材を獲得できて喜んでいる」
株主が指摘するように、日本電産には液晶の一本足の巨額投資でシャープを成長させたものの危機を招いた片山幹雄元社長や財務部門トップだった大西徹夫元副社長が移っている。
片山氏にいたっては、代表取締役副会長という好待遇で迎えられた。日本電産の永守重信会長は人材引き抜きを否定しながらも、シャープから300人規模の人材受け入れを表明しており、鴻海傘下の再建に不安を抱く社員の流出は続きそうだ。