
株主総会後、報道陣の取材に応じる鴻海精密工業の郭台銘会長=2016年6月、台湾・新北市【拡大】
ただ、方志元専務がJDIに移るなど競合企業への幹部移籍には永守氏さえも「シャープにとって非常に必要な方が、今後激しい競争する会社に移るというのは、絶対にやってはいけないこと」と痛烈に批判する。
一方で鴻海の郭会長とも親交がある永守氏は、「人をどんどん辞めさせて固定費を下げないといけないということもあるだろうけど、僕ならやらない。もっと人を大事にしないといけない」とメッセージを投げかけた。
年に一回、自社の経営戦略を語る株主総会の場で、多くの時間を割いてシャープ人材流出の懸念払拭に努めた郭会長と戴副総裁。再建に向けたコスト削減は不可避だが、人手不足の日本で優秀な人材を引き留めることも容易ではない。
鴻海は、国内外で7千人程度の人員削減や海外拠点を整理する可能性があることを認めている。シャープ再建にむけ全社一丸となれるのか。新経営陣には、人心掌握のため社員に将来の展望を示すことが強く求められる。