出遅れた関電、パナソニック巻き込み首都圏攻め どれだけ存在感示せるか (2/4ページ)

2016.7.3 07:20

最後の定例記者会見に臨んだ関西電力の八木誠社長(右)=5月30日午後、大阪市北区の関西電力本店(村本聡撮影)
最後の定例記者会見に臨んだ関西電力の八木誠社長(右)=5月30日午後、大阪市北区の関西電力本店(村本聡撮影)【拡大】

  • 関西電力高浜原発の3号機(左)と4号機福井県高浜町(本社ヘリから、村本聡撮影)

 関電は首都圏の家庭向け電力小売りをめぐって、家電量販大手の上新電機(大阪市浪速区)、不動産の福屋ホールディングス(同市北区)など3社と提携。1カ月当たりの電力使用量が300キロワット時以上の世帯では、東電HDに比べ最大4~6%安くなるメニューを設定した。

 関電は本来、電力小売りの全面自由化が始まった4月に合わせ、首都圏での家庭向け電力小売りに参入することを目指していた。

 しかし、東日本大震災前に大手電力の中でも特に原発への依存度の高かった関電は震災後、管内の関西エリアの需給が逼迫(ひっぱく)。電力需給見通しは、想定される最大需要に対する供給力の余裕を示す「予備率」が、安定供給に最低限必要とされる3%をわずかに上回る程度の厳しい水準が続いた。2度の電気料金値上げも余儀なくされ、関西の利用者に負担を強いてきた。

 パナとも連携へ

 今夏は、節電意識が定着したことに加え、顧客が新電力に乗り換えてしまったこともあり、関電エリア内の予備率は8・2%と大きく改善した。節電要請も震災以降初めて見送ることを決めた。関電は、エリア外への進出の条件のひとつに挙げていたエリア内の需給改善にメドがついたため、首都圏での家庭向け電気販売開始を決断したわけだ。

ただ、首都圏に先行進出している他の大手電力は苦戦を強いられている

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