
最後の定例記者会見に臨んだ関西電力の八木誠社長(右)=5月30日午後、大阪市北区の関西電力本店(村本聡撮影)【拡大】
ただ、首都圏に先行進出している他の大手電力は苦戦を強いられている。中部電力は6月2日時点の顧客獲得件数が約2700件にとどまっていることを明らかにし、勝野哲社長が「非常に厳しい」との認識を示した。九州電力は4月22日時点で約500件、中国電力も同25日時点で100件強と顧客獲得件数は伸び悩んでいる。
関電は首都圏での販売目標を3年間で10万件を掲げるが、八木社長は「ハードルは高い」と気を引き締める。そのうえで、目標を実現するためには「お客との接点をどれだけ強く持つかが大事」と強調。
今回提携を発表した3社以外にも、首都圏に3千~4千店の系列販売店をもつパナソニックとも提携に向けた交渉を進めており、「街の電器屋さん」に関電のサービス紹介や契約申し込み受け付けなどの窓口になってもらう狙いだ。顧客の元に出向いて商品の選び方から修理まで家電に関するさまざまな相談に応じるなど、消費者との距離が近いのも魅力である。
一方、規模の小さな系列販売店側にしてみれば、量販店の攻勢で苦戦を強いられてきただけに、関電と組むことのメリットは大きいとみられる。