
三菱商事や三井物産などが参画するインドネシアのタングーLNGの既存陸上液化プラントなど。建設コストが安い今が好機と、今月1日に拡張投資を決めた(三菱商事提供)【拡大】
両社がシンガポールにトレーディング事業の拠点を移すのは、石油やガスの貿易情報が集積しているためだ。三菱商事は2年前に設立したLNG販売会社のダイヤモンド・ガス・インターナショナルに、今年4月までに同事業を移管し、現地スタッフも含めた人員を、従来の2倍以上の20人に増強した。20年までにさらに50人規模に増やす計画だ。新規にパキスタン向けスポット契約入札にも参加し、需要拡大が見込める中東市場開拓にも照準を合わせる。
三井物産も今年度からシンガポールの石油トレーディング子会社でガスも取り扱い、今後1、2年で5、6人の社員を派遣する計画だ。
アジアや中東などでLNG需要が拡大しているのは、石油や石炭に比べた環境面のメリットに加え、船を改造した浮体式の貯蔵・再ガス化装置の開発で陸上に大型輸入基地がなくても輸入が可能になり、コストも安くなったため。昨年からパキスタンやエジプト、ヨルダンが輸入を開始した。インドネシアやマレーシアも内需拡大で将来は純輸入国に転じる見通しだ。