
アサヒビールはアルコール度数の高い缶チューハイの販売目標を引き上げる(都内のスーパー)【拡大】
また、「氷結ストロング」を展開するキリンビールは8月の生産を4割増やす計画で、各社が高アルコール度数の缶チューハイを強化する。
業界の推計によると、2016年の缶チューハイの国内市場規模は1億6400万ケースと、前年比で9%増える見通し。なかでも「全体を牽引(けんいん)するのが高アルコール度数の商品」(サントリースピリッツで缶チューハイを担当する山本大輔氏)だ。
人気の秘密は、その“割安感”だ。同じ容量の缶ビールと比べて3割程度安く、アルコール度数が2倍も高い。個人消費が冷え込むなか、「安く酔える」という商品性が節約意識を高める消費者の志向と合致した。