
鶏むね肉に「お肉やわらかの素」を振りかけ5分待つと調理後に効果が表れる【拡大】
この間、家庭用市場に塩こうじブームが到来。肉を漬け込むと軟らかく仕上がると人気で、スーパーの売り場を占拠していた。企画側の新領域開発グループが再度、消費者調査をすると「『振りかけて肉が軟らかくなる粉は化学的な感じで気味が悪い』との回答があった。このイメージでは発売は難しい」と、同グループ専任課長、小川聡さんは振り返る。
企画の練り直しを断行した。誰のための、どんな場面で役立つ商品なのか。酵素の力で肉を軟らかくする機能を押し出していいのか-。挙がったキーワードは「時間差夕食をおいしく」「酵素(の力)」「鶏むね肉」「シニア層」。消費者インタビューにぶつけると「酵素で肉が軟らかくなるとの理由説明に、それは良い、との反応だった。これなら気持ち悪いとはいわれない」(小川さん)。
既存調味料のようにしょう油などの風味付けを行う選択肢も挙がっていたが、肉を軟らかくする機能は隠れてしまい、使用場面は限られる。当初のコンセプトなら「味付けの余地は手間につながるが、使用場面は広がる。機能を押し出した独自性で新領域となる可能性は大きい」と小川さんは判断した。結局、検討に約1年が掛かり14年夏を迎えた。