◆主婦力を生かす
「障害があったり子育て中だったり、フルスペックでない人も働ける場にしよう」
子育て中の主婦と企業をキャリア・マムがつなぐ「BtoBtoC」モデルをつくった。キャリア・マムの営業やマネジャーが企業から仕事を受注し、これを在宅ワーカーの主婦らに発注する。子供の発熱などの緊急時には、できる人で分担する「チーム請負受託」にした。
受注するのは企業のアウトソーシング(外部委託)事業が主だ。データ入力や主婦の感覚を生かしたアンケートに店舗レポート、商品やサービス開発に向けた「主婦目線」のマーケティングも評判を呼んだ。
当時はそもそも、在宅でできる仕事が少なかった。2000年代初頭は、パソコンとインターネットの普及で追い風が吹いたこともあり、会員は全国10万人にまで広がった。
現在は常時約2000人の在宅ワーカーが稼働。年間3億円超の売上高のうち、半分以上は企業から在宅ワーカーへのアウトソーシング事業によるものだ。
◆多様な働き方実現を
今年は女性活躍推進法が施行され、働く女性を支援する流れは近年、これまでにない盛り上がりをみせている。そんな中、キャリア・マムが新たな主力事業に育てようとしているのが、女性の起業やキャリア支援だ。
自治体と連携して起業したい女性にノウハウやサポートを提供するセミナーを開催。在宅ワーカー向けの就業支援イベントや講演も行う。
「これからの10年は、情報通信技術(ICT)や人工知能(AI)にロボットといったテクノロジーと、育児や障害で働き方に制限ある人とを組み合わせた、新たな仕組みを作っていきたい」と堤社長はいう。