“毒魚”バラハタを見破ったのは「食品Gメン」だった!  (1/4ページ)

2016.6.5 17:02

バラハタを売った業者が本来売るはずだった「無毒の」スジアラ(東京都市場衛生検査所提供)

バラハタを売った業者が本来売るはずだった「無毒の」スジアラ(東京都市場衛生検査所提供)【拡大】

  • 国内から大量に入荷する生のまぐろをチェックする検査員ら(東京都市場衛生検査所提供)
  • スジアラとして出荷されたバラハタ。シガテラ毒を持ち、温度感覚の異常や下痢、嘔吐などの食中毒症状を起こすことがある(東京都市場衛生検査所提供)
  • ノロウイルス遺伝子を抽出する検査員。冬期の二枚貝の検査には必須だ(東京都市場衛生検査所提供)
  • 市場で行われる拭き取り検査。特に夏期は細菌が魚を扱う箇所に付着していないか、検査が入念に行われる(東京都市場衛生検査所提供)
  • 「マゴチの身に白い斑点がある」との通報を受けて検査所が行った検査の結果、クドア属寄生虫のシストであると分かった。ヒラメなど白身魚に寄生し、食べると下痢や嘔吐をきたす(東京都市場衛生検査所提供)

【築地の食を守る】

 日本の台所・築地市場で今年4月、食中毒を起こす可能性がある「バラハタ」が販売されていたことが分かり、大騒動になったことは記憶に新しい。魚のプロの目をかいくぐり、中華料理などで使われる高級食材「スジアラ」として売られてしまったわけだが、実は事前に疑いの目を向けた人たちがいる。東京都市場衛生検査所の食品衛生監視員。いわゆる「食品Gメン」だ。今回は不幸にも時間差で流通してしまったが、食品Gメンの指摘で販売先の特定にもつながった。一般の人にはなじみのない市場衛生検査所。取材してみると、これがなかなかの凄腕がそろった“食の監視機関”なのである。(三枝玄太郎)

 まず“事件”をおさらいしてみよう。有毒魚のバラハタが見つかったのは、4月12日午前8時半ごろ。市場衛生検査所のベテラン女性職員と若手男性職員が、場内市場の仲卸店を回り始めて30分後、市場の水産卸店舗でバラハタとおぼしき魚が並べられていることに気づいたという。

 ところが、ここで一悶着があった。検査所によると、「バラハタだ」と指摘した職員に対し、仲卸業者は「宮崎産のスジアラだ」と説明した。「それ以上は言えません」と検査所は言葉を濁すのだが、場内市場の仲卸業者仲間の証言によると、件の仲卸業者は「何十年もここでやってんだ。間違えるわけねえだろう」と主張したという。

職員は専門家らに確認するためにいったん引き返した

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