“毒魚”バラハタを見破ったのは「食品Gメン」だった!  (2/4ページ)

2016.6.5 17:02

バラハタを売った業者が本来売るはずだった「無毒の」スジアラ(東京都市場衛生検査所提供)

バラハタを売った業者が本来売るはずだった「無毒の」スジアラ(東京都市場衛生検査所提供)【拡大】

  • 国内から大量に入荷する生のまぐろをチェックする検査員ら(東京都市場衛生検査所提供)
  • スジアラとして出荷されたバラハタ。シガテラ毒を持ち、温度感覚の異常や下痢、嘔吐などの食中毒症状を起こすことがある(東京都市場衛生検査所提供)
  • ノロウイルス遺伝子を抽出する検査員。冬期の二枚貝の検査には必須だ(東京都市場衛生検査所提供)
  • 市場で行われる拭き取り検査。特に夏期は細菌が魚を扱う箇所に付着していないか、検査が入念に行われる(東京都市場衛生検査所提供)
  • 「マゴチの身に白い斑点がある」との通報を受けて検査所が行った検査の結果、クドア属寄生虫のシストであると分かった。ヒラメなど白身魚に寄生し、食べると下痢や嘔吐をきたす(東京都市場衛生検査所提供)

 職員は専門家らに確認するためにいったん引き返した。最終的には場内にある「おさかな普及センター資料館」の坂本一男館長に、「バラハタに間違いない」とお墨付きを得た。魚を発見してからすでに1時間余りが経過していた。

 職員らは午前9時45分、仲卸業者のもとへ急行。しかし、あろうことか仲卸業者は「売ってしまった」と答えたという。

 スジアラとは、耳慣れない魚だが、中華料理に使うととてもおいしいらしい。約45センチ、重さ約1・2キロのバラハタを仲卸業者は4277円で売っているので、中華料理店に並んだ頃には結構な値がついていたはずだ。

 バラハタは食品衛生法で販売が禁じられている対象魚ではないが、筋肉や内臓にシガテラ毒という毒素を蓄積することがある。死亡例はまれだが、下痢、嘔吐、めまい、筋肉痛、温度感覚の異常が、最悪で1年以上継続することがあるというから、危険だ。このため築地市場では販売しないことになっていた。

 結局、東京都中央区の中華料理店から「2グループ6人に、蒸し魚として提供した」と4月13日午後に申し出があり、販路は特定できた。幸い食中毒の症状は出なかったが、仲卸業者の間では「築地の信用を落とすとんでもない話だ」と、販売した仲卸業者を非難する声は多い。

 それにしても、よく似た2つの魚を見分けた職員。いったいどんな人たちなのだろうか。

 検査所では平成26年、イシナギ、オジロバラハタ、バラハタという有毒魚を発見、流通を食い止めた実績がある。

職員数は約40人。このうち検査課に所属する全16人が…

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