ニューヨーク州では、ゲームをしながら運転していた男性(28)の乗用車が街路樹に衝突。地元警察はホームページ(HP)に、樹木にぶつかり大破した乗用車の写真を掲載。「(ポケモンGOを)楽しむのは良いけれど、賢明さも忘れずに」と注意喚起した。
強盗事件も多発している。ロイター通信などによると、ミズーリ州では、10人以上のプレーヤーが強盗に遭っていると報じている。GPS機能が悪用され、ゲームに誘導されて特定の場所を訪れるプレーヤーを待ち伏せて犯行に及ぶケースが目立ち、地元警察が警戒を呼びかけているという。
国内でもこうした事故や事件が起こる可能性は否定できない。
原発に侵入 追悼施設でもお構いなし
米原子力委員会(NRC)は19日、ポケモンGOで遊んでいた子供3人がオハイオ州の原子力発電所敷地内に入り込み、警備員に追い出されたことを明らかにしている。
こうした危機管理の対象となる施設への不適切な侵入が問題化している。
ナチス・ドイツによるユダヤ人大量虐殺の資料を展示する米ワシントンのホロコースト博物館では、ポケモンの捕獲に熱中する入館者が続出。ロイター通信は、博物館の広報責任者の声明として、ナチズムの犠牲者を慰霊する場でゲームをするのは「極めて不適切」「ゲームから博物館を除外するよう要請する意向だ」などの発言を伝えている。