
百貨店で中国人の“爆買い”に陰りが見え、1人当たりの購入金額が減少している=都内の百貨店【拡大】
百貨店も客足まばら
有名ブランドバッグが並ぶ東京都内の百貨店。かつて中国人客が高級品を買いあさった売り場はいま、客足もまばらだ。日本百貨店協会が20日発表した6月の免税品売上高は前年同月比20.4%減。同協会幹部は「訪日客のお金の使い道が観光に移っている。購入しても時計やブランド品ではなく、化粧品などの消耗品」とため息をつく。
「為替レートが円高に振れているほか、中国の税制改正も影響している」。観光庁の田村明比古長官は、訪日客の旅行消費額にブレーキがかかった要因をそう分析する。英国の欧州連合(EU)離脱決定なども重なり、円相場は年初から半年で1ドル当たり15円以上も上昇。訪日客にとっては日本の商品が1割以上も割高になった計算だ。
また、1人当たり旅行支出が22.9%減だった中国からの訪日客については、中国当局が4月、国外で購入した商品を持ち帰る際にかかる関税を強化。中国人観光客に人気の高級腕時計の税率はこれまでの30%から2倍の60%になった。