
スラッシュ・アジア代表のアンティ・ソンニネン氏【拡大】
--どこをどう変えるべきでしょう
「イベントはもっと色々な立場の人を巻き込んで行われるべきですが、同時に、実際に起業して製品やサービスを世に出している人達に焦点を当てなければなりません。スタートアップ支援イベントといいながら、主催者である組織にフォーカスしたイベントにこれまで何度も行きました。彼らがスタートアップを支援するために何をしているか、スタートアップ界の活性化のために社会が取り組むべきだと彼らが考えることの説明に終始して、起業家やスタートアップ側の人からは何も聞けないイベントもあります。スラッシュ・アジアではその現状を変えたいんです」
--野心的ですね。しかし、大規模なイベントでは誰かが費用を払わなければなりません。ビジネスモデルを教えてください
「スラッシュ・アジアの規模では、イベントの予算は7桁(100万ドル以上)になります。収入の5割強は企業の協賛によるもので、残りがチケットの売り上げです」
--企業は協賛することによって何を得られるのですか
「企業によりさまざまで、ニーズに応じてパッケージを用意しています。学生ボランティアを採用することに関心のある企業もあれば、イノベーションやスタートアップとのつながりを印象付けたい企業がブランド構築のために協賛する場合もあります。今年はリクルートがメインパートナーになりました」
「協賛企業の多くにとって、スタートアップのコミュニティーと直接関わることがイベントの最大の目的です。たとえばイベント前に開催したハッカソン(ハックとマラソンを組み合わせた造語)では、参加者がソフトバンクグループのロボット「Pepper(ペッパー)」用のアプリを作ったり、日本航空向けに快適な旅行体験を創造したりしてアイデアを競いました」