
決算説明会で質問に答えるLINEの出沢剛社長=27日、東京都中央区【拡大】
無料通信アプリを手がけるLINEが27日発表した2016年6月中間連結決算は、営業損益が133億円の黒字(前年同期は9億円の赤字)、最終損益は25億円の黒字(52億円の赤字)に転換した。売上高は19.8%増の673億円だった。第2四半期の広告事業の売り上げは前年同期の約1.6倍に膨らみ、初めて同社最大の事業になった。
同社は今月14~15日に日米で株式を上場後、初めての決算説明会を都内で開いた。出沢剛社長は、6月から本格展開の運用型広告について、「想定以上によかった」と手応えを強調。同広告はアプリLINEで友人らの投稿を見る「タイムライン」などに挿入されるもので、第2四半期の広告事業全体の売り上げは126億円になった。四半期ごとの売り上げではゲームなどのコンテンツ事業を上回った。コンテンツ事業は新ゲームの投入延期が響いて8.2%減だったが、対話の間に挟むキャラクターなどの「スタンプ」を含むコミュニケーション事業は13.1%増の74億円と好調だった。
6月末の世界の月間利用者は約2億2000万人で増加率は4.1%にとどまった。一方で、同社が注力する日本、タイ、インドネシア、台湾の4カ国・地域でみると20.8%増の約1億5700万人で、「順調に伸びている」(出沢社長)という。
「ポケモンGO」配信開始のゲーム事業への影響に関して出沢社長は「数字には出ていないが、注視したい」と述べた。