
東西線高架下の植物工場。日産400株のペースで野菜を水耕栽培している=東京都江戸川区【拡大】
15年4月に初めて出荷したが、レタスが1株200円という高価格であったため、思うように販路が広がらなかった。事業開発本部の高原麗美課長補佐は「市販の同種の野菜より高いので苦戦した」と振り返る。
そこで高付加価値を訴えやすい高級ホテル向けに採用を働きかけ、15年6月からシェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル(千葉県浦安市)に納入。ホテル内レストランでビュッフェのサラダとして提供されている。
今年6月には、ストリングスホテル東京インターコンチネンタル(東京都港区)にも採用され、とうきょうサラダを使用したコース料理がメニューに登場した。顧客からは「普段はあまり野菜を取らないが、くせがなくおいしい」と好評を得ているという。
さらにホテルからの要望で、エンダイブ、チコリー、ロロロッサといった水耕栽培であまり生産されていない葉物野菜の培養も進めている。
高原課長補佐は「販路拡大と生産ノウハウを向上させて収益化にめどを付け、事業を軌道に乗せたい」と話している。