パッケージのビジネスモデル変革 デザインプロモーション・渡部彩社長 (2/3ページ)


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  • デザインプロモーションがパッケージデザインを手掛けた商品群

 また、事業推進の戦略を練るポジションに移ってからは、さらに大きなマーケティングを全国単位で実施。その結果に基づいた鶏卵のラベルなどを作成、売り上げ増に貢献した。そうした実績の積み重ねによって、デザインの提案段階でも一定の収入を確保できるようになった。新たなビジネスモデルが軌道に乗り始めたので専門の新会社を設立することによって、意思決定の迅速性を追求することにした。

 ◆嗜好に合わせ対応

 食品や日用雑貨品メーカーにとって、小売店のバイヤーが関心を寄せる魅力的なパッケージをいかに生み出せるかが重要な課題となる。その意味で、デザインプロモーションは今や顧客のパートナーとして重要な役割を果たしている。

 例えば、あるメーカーの椅子の滑り止め。従来は月間で100個程度の売り上げしかなかったが、10倍になった。男性は機能性や高級感に敏感に反応する点に着目。こうした特性を前面に訴えたパッケージへと変えることによって、ヒット商品として結実したのだ。現在は月間で10~20の商品の開発に携わる。

 訪日外国人観光客による爆買い現象で証明されたように、日本製の商品に対する海外での信頼度は高い。このため食品・日用品メーカーにとって、インバウンド対応だけでなく海外市場へ攻勢をかけることは重要な戦略だ。

 その過程で重要な役割を果たすのがパッケージ戦略。国・地域ごとに嗜好(しこう)性が異なり、きめ細かな対応が求められるからだ。サトーホールディングスは全世界に販売網を構築している。この強みを生かして海外輸出の支援体制を強化するとともに、ウェブを活用した働き方の変革にも挑むのが、渡部さんのこれからの課題だ。(伊藤俊祐)

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