ソフトバンクグループは3日、英半導体開発大手アーム(ARM)・ホールディングスの買収を9月5日に完了する予定だと発表した。7月18日に買収を公表したばかりだが、予定通りに進めば早期の巨額買収が実現する。
アームは8月30日に株主総会を開き、ソフトバンクによる買収の承認を求める。両社の事業が重複しないため、英国や日本で規制当局による承認は必要ないという。ソフトバンクは約240億ポンド(約3兆2千億円)を投じてアームの全株を買い取る。アームは上場廃止となる。日本企業の海外買収案件では過去最大級の規模。
ソフトバンクは、アームが英国で雇用する1695人の従業員を今後5年間で倍増させる方針だ。アームの経営陣を含む組織やブランド、ビジネスモデルを維持する。本社は少なくとも5年間は英ケンブリッジに置き続ける。(共同)