
ホンダがネオジム磁石周辺の発熱を抑えるために新設計したモーターのローター【拡大】
一方、ホンダは、モーターの回転子「ローター」に配置するネオジム磁石の形状を変え、周辺に小穴を開けることで「磁束」の流れを最適化。熱の発生を抑え、磁石とほぼ同程度の耐熱性を実現しているという。
ホンダの研究開発子会社、本田技術研究所四輪R&Dセンターの貝塚正明主任研究員は「従来もジスプロシウムを使わないネオジム磁石はあったが、HVに使えるほど耐熱性が高いのは世界で初めてだ」と胸を張る。
環境対応車を強化
ホンダはフリードだけでなく、エンジンの駆動を助けるためにモーターを使うHVにも採用を広げる考え。八郷隆弘社長はHVのほか、18年にプラグインハイブリッド車(PHV)、20年ごろに電気自動車(EV)を投入するなど環境対応車のラインアップを強化。15年に世界販売の5%程度にとどまる環境対応車の割合を、30年には全体の3分の2に引き上げる方針だ。
新開発のネオジム磁石などは、モーターのみで走行することもあるPHVやEVに採用するにはさらに耐熱性を高める必要がある。ホンダが世界初の技術をさらに発展させれば、PHVやEVなど次世代車の価格競争力を高める可能性を秘めている。(会田聡)