マクドナルド「ポケモンGO」頼みの危うさ 集客増も…売り上げ寄与は不透明 (4/4ページ)

  • 「ポケモンGO」の画面に映るピカチュウ
  • 会見する日本マクドナルドホールディングスのサラ・カサノバ社長(9日午後、東京都中央区)

 また、ゲーム目的の顧客が長時間店内の席を占拠すれば、飲食を目的に来店する顧客の獲得の機会を逸してしまう。ゲームの参加者同士で騒いだり、歩きスマホなどで周囲に迷惑をかければ、他の顧客が敬遠する恐れもある。ただ、マクドナルドによれば「ポケモンGO配信後も、店舗内で大きな混乱はみられていない」(カサノバ社長)という。

 ファンづくりの好機

 ポケモン効果がいつまで続くのかも見通せない。すでに市場では、その効果が薄れつつある。日本マクドナルドHDの株価は8月12日の終値で3020円と、提携を発表する前の7月20日の終値(3515円)を大きく下回っている。

 マクドナルドの業績回復は道半ばだ。客足が戻りつつあることもあり、今年1~6月期の売上高は前年同期比23.0%増の1048億円。だが、期限切れ鶏肉問題が発覚する前の2014年1~6月期に比べ13%も低い水準に止まっている。

 ウェンディーズ・ジャパンがサントリーホールディングス傘下のファーストキッチンを買収するなど、ハンバーガーチェーンを取り巻く経営環境は厳しさを増す。ポケモン効果で来客した人をマクドナルドの“ファン”にし、いかに売上高の増加につなげられるのか。本来のメニューの魅力を高めるといった経営努力が、ポケモン効果が続く今だからこそ求められている。(大柳聡庸)