東武はSLの運行に先立ち、27年ぶりに新造する特急電車「500系」を来春投入する。運行拠点となる下今市駅を昭和レトロ調に改築するほか、SLを間近で見学できるエリアも整備するなど集客態勢を整える。
現在、国内でSLを運行している鉄道会社7社の大半が東武を支援する。東武の機関士や整備担当の検修員ら十数人は、JR北海道と秩父鉄道、大井川鉄道、真岡鉄道で実地訓練を受けている。
また、SLの牽引(けんいん)力を補うため列車を後ろから押すディーゼル機関車や客車などは、JR西日本とJR東日本、JR四国、JR貨物が譲渡する。終着駅でSLを方向転換する転車台(ターンテーブル)は、JR西が長門市駅(山口県)と三次駅(広島県)の2基を譲渡した。
日本で初めて、昭和51年にSLの動態保存を始めた大井川鉄道は「SL運転文化が日本全体へ広まるよう、他社への技術伝承にも前向きに取り組みたい」という。北関東地域に集中するSL運行路線は、訪日外国人客を呼び込む新たな魅力ともなりそうだ。