シャープ、給与カット廃止へ 一般社員対象、人材流出に歯止め (1/2ページ)

 台湾の鴻海精密工業の子会社になったシャープの戴正呉社長は22日、社員向けのメッセージで、実施中の給与カットのうち、管理職を除く一般社員に関して9月支給分から実質的に廃止する方針を示した。経営再建に向けた社員の意欲を高め、人材流出に歯止めをかける。

 戴社長は「早期黒字化を実現し、輝けるグローバルブランドを目指す」とした事業戦略を表明。この中で、業績悪化を受け2012年度以降、断続的に実施してきた給与カットの一部廃止を盛り込み、社員への配慮をにじませた。

 15年8月から続く管理職5%、一般社員2%の給与減額幅は変えないが、一般社員は手当で一律に、管理職には成果に応じてカット分を補充する。

人員削減は「業績が上がらなければ、やらなければいけない」