
朝日を浴びながら東京へ向け新函館北斗駅を出発した北海道新幹線=26日午前、北海道北斗市(三尾郁恵撮影)【拡大】
政府は新たな経済対策で、整備新幹線の事業費の一部に財政投融資を活用した建設加速を打ち出した。直接、基本計画線に影響するものではないが、鳥取市の担当者は「これをチャンスに、棚上げになっていた議論を進め、実現への道筋が付けば」と意気込む。
四国4県は、4年ほど前から新幹線実現に向けた誘致活動に本腰を入れ、ロゴマークをつくったり、市民を交えたシンポジウムを開催したりしている。6月には、国土交通省や自民党に、調査費などを2017年度予算に盛り込むよう求める要望書を提出した。
香川県の担当者は「四国の人口は北陸や北海道と比べても遜色ない」として、収益が十分に見込めると強調する。こうした動きは、奥羽、羽越新幹線や東九州新幹線などの地元でも活発になる可能性がある。