東京電力パワーグリッドは23日、約21万件分の顧客企業の情報が記録されたハードディスクを紛失したと発表した。企業の契約名義や住所、連絡先などが含まれる。社外のパソコンでは読み込めないように設定しており、データが流出する可能性は極めて低いという。
今月10日に東京都内の本社でデータ確認のため外付けハードディスクを使用した40代の男性社員が、16日に再び使おうとしたところ、紛失に気付いたという。
ハードディスクは棚に入れ、施錠して管理する決まりとなっている。東電によると男性社員は「10日に棚の中に戻した」と説明しているが、所属するグループでは習慣的に施錠を怠っていたという。
東電の広報担当者は「現時点で情報流出や不正使用などの被害は確認されていない」と説明している。