
「セレナ」の新型車を披露する星野朝子専務執行役員=24日、横浜市西区高島の日産ホール【拡大】
日産自動車は24日、主力ミニバン「セレナ」を6年ぶりに全面改良して発売した。高速道路の同一車線内で自動運転する「プロパイロット」機能を搭載、国内勢で初めて実用化した。量販車種で最新技術をアピールし、低迷する国内販売の回復を目指す。
プロパイロットを標準装備した期間限定モデルは291万6000円から。運転者が30~100キロの速度を設定すると、先行車両や車線を車載カメラで検知して自動で加減速し、カーブも曲がる。
低速時に加減速に加え、ハンドル操作まで自動化したのは日系メーカーで初めて。8人乗り3列シートで排気量は2リットル。年9万6000台の販売を目指す。
日産は主力軽自動車「デイズ」の販売一時休止などがあり、国内販売が落ち込んでいる。セレナは7月中旬からの予約受注が入っており、7割がプロパイロットモデルを選択しているという。
星野朝子専務執行役員は、「技術力の高さを伝え、ほかの車種の魅力も上げていきたい」と話した。