【埼玉発 輝く】氷川ブリュワリー 元技術者、ビール醸造で街を活性化 (3/4ページ)

2016.8.25 05:00

氷川ブリュワリー・菊池俊秀代表取締役
氷川ブリュワリー・菊池俊秀代表取締役【拡大】

  • タップからクラフトビールを注ぐオーナーの菊池俊秀さん=さいたま市大宮区のパブ「氷川の杜」
  • ビーツを使った「クラフトビーツ」

 □菊池俊秀・代表取締役

 ■お客さんと一緒に探す好みの味

 --起業前の醸造体験は趣味で?

 「2010年に茨城県那珂市の木内酒造で一般向けにやっていたビール醸造を体験できる手作りビール工房に参加した。そこに通いながら、ニコンで生産技術を仕事としていたので『この条件を変えたらどうなるか』『α酸の値がいくつならどうなるか』などとデータを取っていたら、木内酒造の方が『お酒関係の方ですか』と(笑)。いいえ、趣味でやっているんですと答えた。この醸造体験のおかげで、自分のレシピを持っていたことが役立った」

 --コミュニティビジネス賞を受賞した氷川ブリュワリーの企画書はみんなで書いたと

 「当時はサラリーマンで事業計画書を書くのは慣れていなかったので、みんなで回し読みをしてこういう表現にしたらいいのではと助言をもらった。また、1次審査、2次審査で落ちた人が残った人のサポーターに回ってくれ、最終的にコミュニティビジネス賞をいただいた。みんなとても喜んでくれて、それをきっかけに会社を辞めた」

 --開店から2年たつが、クラフトビールの世界は

 「奥深すぎる。モルト、ホップ、ビール酵母の組み合わせは無限にあり、その中から自分が好きな味、皆さんが好きな味を『こんなのはいかがですか』とお客さんとディスカッションしながら探している」

 --街中に醸造所があることの意義は

 「観光地にあっても、一番飲みたい人が運転のために飲めない(笑)。街中で気軽に立ち寄ることができるからこそ、たとえば醸造した日には発酵前の麦汁を飲んでもらい、後日、『これがあの麦汁だったんだね』と楽しんでもらうこともできる。お客さまが気軽に好きなときに来てもらって、クラフトビールを体験できる場所にしたい」

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