ハウス、カレーを中国の「人民食」に 需要ゼロから開拓、ライバルは撤退 (1/3ページ)

中国各地のスーパーや展示会などで開かれる試食会でカレーライスの味を長年にわたって紹介してきたハウス食品上海法人の羽子田礼秀社長。試食会は年平均で2万回も行うという。中国市場での成功の秘訣は「成功するまでやり続けること」と話す(ハウス食品提供)
中国各地のスーパーや展示会などで開かれる試食会でカレーライスの味を長年にわたって紹介してきたハウス食品上海法人の羽子田礼秀社長。試食会は年平均で2万回も行うという。中国市場での成功の秘訣は「成功するまでやり続けること」と話す(ハウス食品提供)【拡大】

 ビジネス上のリスクも小さくない中国市場で、ハウス食品が年率20%を超えるカレー製品の成長を継続できると判断した背景には、カレーライスの認知度がほぼゼロだった1990年代の中国で販売をスタートし、地元の消費者に受け入れられる製品作りや販売ノウハウをさまざまな障害を乗り越えながら習得してきた、との強い自負がある。

 年2万回の試食会

 中国各地のスーパーの店頭で年平均2万回もの試食会を繰り広げ、子供や母親にカレーライスの味をアピール。同時に「八角(はっかく)」と呼ばれる中国の調味料を加えたり、ルウの色を黄色にしたりするなど、「バーモントカレー」を中国人好みの「百夢多●★」(中国での商品名)に生まれ変わらせてきた。

 その間にスーパー店頭で販売用の棚の確保をめぐる独特のコストなど日本とは異なる商習慣、厳しい監督官庁との交渉術も学んだ。

「日本の国民食カレーライスを中国13億人の“人民食”に育てる」