ハウス、カレーを中国の「人民食」に 需要ゼロから開拓、ライバルは撤退 (2/3ページ)

中国各地のスーパーや展示会などで開かれる試食会でカレーライスの味を長年にわたって紹介してきたハウス食品上海法人の羽子田礼秀社長。試食会は年平均で2万回も行うという。中国市場での成功の秘訣は「成功するまでやり続けること」と話す(ハウス食品提供)
中国各地のスーパーや展示会などで開かれる試食会でカレーライスの味を長年にわたって紹介してきたハウス食品上海法人の羽子田礼秀社長。試食会は年平均で2万回も行うという。中国市場での成功の秘訣は「成功するまでやり続けること」と話す(ハウス食品提供)【拡大】

 1997年に上海市内でカレーレストラン1号店を開いて市場調査を始めた。2004年に上海法人を置いて05年に工場を上海市郊外で立ち上げ、中国でカレールウの本格販売をスタート。法人設立から8年かかって12年に黒字化を達成した。14年に遼寧省大連市に2カ所目の工場を開設。カレールウ生産能力を中国で年合計200万ケース(1ケースは30個入り)に拡大した。

 「日本の国民食カレーライスを中国13億人の“人民食”に育てる」(上海法人の羽子田礼秀社長)との理念も掲げ、その道筋も見えてきた。

 中国でカレー製品の売上高は昨年約35億円。さらに昨年買収した「カレーハウスCoCo壱番屋」を運営する壱番屋の中国国内の直営54店舗も合わせ、今年は計65億円を見込んでいる。また、飲酒時に肝機能の改善作用があるという機能性飲料「ウコンの力」など、新たな製品や新規事業も相次いで投入され、続々と上積みされている。

ライバルだったエスビー食品が撤退