ハウス、カレーを中国の「人民食」に 需要ゼロから開拓、ライバルは撤退 (3/3ページ)

中国各地のスーパーや展示会などで開かれる試食会でカレーライスの味を長年にわたって紹介してきたハウス食品上海法人の羽子田礼秀社長。試食会は年平均で2万回も行うという。中国市場での成功の秘訣は「成功するまでやり続けること」と話す(ハウス食品提供)
中国各地のスーパーや展示会などで開かれる試食会でカレーライスの味を長年にわたって紹介してきたハウス食品上海法人の羽子田礼秀社長。試食会は年平均で2万回も行うという。中国市場での成功の秘訣は「成功するまでやり続けること」と話す(ハウス食品提供)【拡大】

 ライバルは撤退

 カレー関連で日本の本社が売り上げている規模を、中国市場での全体の売上高が30年までに超えるとの見通しもある。このことは浙江省平湖市での新工場建設に備え、現地法人を統括するハウス食品(中国)投資の資本金を約9000万ドル(約90億円)と本社資本金の約99億円に迫る規模に増資した点からも、本気度は高いと考えてよさそうだ。

 ただ、ライバルだったエスビー食品が昨年、遼寧省大連市で06年に開設したカレー関連工場の清算手続きを行って撤退。ハウス食品の中国市場での成功が約束されているわけではない。

 むしろ中国への過度の期待と高い依存度が、将来的に連結経営の上で重荷になる懸念もある。どこまで中国リスクを管理しながらバランスの取れた経営の采配が振れるかが、成長を維持するためのカギになりそうだ。(上海 河崎真澄)

●=口へんに加

★=口へんに厘

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