鴻海出資まだか? シャープ「3兆円企業」の面影なし 韓国勢台頭も対策打てず (3/4ページ)

シャープの4~6月期の決算について説明する野村勝明副社長=7月29日、東京都港区(伴龍二撮影)
シャープの4~6月期の決算について説明する野村勝明副社長=7月29日、東京都港区(伴龍二撮影)【拡大】

  • シャープの4~6月期の決算について説明する野村勝明副社長=7月29日、東京都港区(伴龍二撮影)

 ディスプレイでは韓国を追う立場に

 野村氏は売上高の低迷について「ここがボトム(底)」とも述べたが、根拠は乏しい。販路拡大や生産の効率化など、今後の具体的な対策についてはすべて「(鴻海からの)出資後の検討」とされ、前倒しで実施されているものはない。

 シャープが今後、アップルへの納入を図る部材は次世代パネルの有機EL。有機ELは将来のアイフォーンに搭載される予定で、サムスン電子やLGなど韓国勢も開発を進めている。

 英調査会社のIHSのアナリスト、早瀬宏氏は「有機ELは生産技術や性能などでまだ課題がある。

 課題を韓国勢にクリアしてもらい、シャープなどは後から追いかける展開でも良いのではないか」と話す。かつて液晶で先行した日本と、追随した韓国の立ち位置は、ディスプレイ分野で逆転しつつある。

シャープは鴻海からの出資完了後、2千億円を有機ELの…