申し込み手続きはスマホで完結する。ネットを通じて仕事を受発注する「クラウドソーシング(群衆委託)」という方式だ。営業や管理コストをスリム化したことで、1時間当たり2190円~という低価格を実現させた。加茂雄一社長は自身の体験から「見積もりに時間がかかる、直前予約ができないといった従来サービスにありがちな不便さを、ITの活用で解決した」と説明する。
「インフラ」目指す
政府による女性活躍推進や共働き家庭の増加もあって、家事代行サービスの注目度は近年ますます高まっている。経済産業省は12年度で約1000億円の市場が、将来的には6倍に拡大すると推計している。
しかし労働力人口の減少で、サービス業を中心に人手不足は深刻化。シェアリングエコノミーやクラウドソーシングといった新たなビジネスモデルの登場には、需要の高まりと人手不足のギャップを解消する狙いもある。