東日本大震災2000日 地道な訪問営業、生保の根幹 原点回帰で貢献 (2/3ページ)

2016.8.30 05:46

仕事に対し葛藤しながらも営業セールスに何度も出向く明治安田生命の営業職員(右=22日、宮城県石巻市
仕事に対し葛藤しながらも営業セールスに何度も出向く明治安田生命の営業職員(右=22日、宮城県石巻市【拡大】

 明治安田生命の仙台支社石巻営業所(宮城県石巻市)の支部マネジャー、関谷朱美(48)は、震災発生後、営業所の屋上で暖をとりながら3日間を過ごした。津波に襲われた同市では、死者が3000人を超えた。関谷自身も自宅が全壊したが、顧客約500人の安否確認を行った。根岸の進めた給与保障により「経済的な心配をしなくてすんだのは大きかった」と打ち明ける。

 東日本大震災から2000日が過ぎ、当時の記憶もやや薄らいできた。だが、「ふとした瞬間、嫌でも思い出す」と関谷はもらす。顧客から「息子に生き返ってほしい」などと、悲しみをぶつけられたことも少なくない。「支払いに出向いても『保険に入っていて良かった』とは言われない」と表情を曇らせる。

 何のために仕事をしているのか、という葛藤はいまも続く。ただ、同市内ですし割烹(かっぽう)などを営む伏見不二雄(73)は、関谷の顧客の一人だ。「いつでも顔をみせてくれて、信頼できる関係」と、関谷の存在を心強く思う。こうした顧客の声に支えられ、「普通のことができる状態に感謝する」と関谷は心を奮い立たせている。

東日本大震災を機に、他の生保各社もさまざまな改革を進めた

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