NECと東大がAIの共同研究で戦略提携 まず脳の動き模した電子回路を開発へ、人材育成も

2016.9.2 17:41

人工知能の研究で戦略的パートナーシップを締結したNECの新野隆社長(左から2番目)、東大の五神真総長(同3番目)ら=2日、東京都千代田区(宇野貴文撮影)
人工知能の研究で戦略的パートナーシップを締結したNECの新野隆社長(左から2番目)、東大の五神真総長(同3番目)ら=2日、東京都千代田区(宇野貴文撮影)【拡大】

 NECと東大は2日、人間の脳の動きをまねた超高効率の人工知能(AI)技術の共同研究を主軸とした戦略的パートナーシップ協定を締結したと発表した。日本の産業競争力の強化に向けた企業と大学による組織レベルの包括的な連携は、日立製作所もAIなどの分野で東大、京大などと進めており、今後も広がりそうだ。

 NECと東大の提携では、従来の産学連携よりも取り組みの幅を広くして、法学や経済学の有識者も参画して、AIを社会で活用するための法的、倫理的な課題の解決策を検討する。また奨学金やインターンシップの活用による人材育成を行い、今後3年間をめどに成果を出したい考えだ。

 AI技術は東大生産技術研究所の合原一幸教授を中心に、NECを含めた国内外トップ研究者10人以上が加わって研究する。

 人間の脳のニューロン(神経細胞)や、情報を伝えるシナプスを模した電子回路を開発し、将来普及が見込まれる自動運転車や監視用スマートカメラに回路に内蔵させ、自ら判断して動作できるようにする。コンピューター、ソフトウエア、クラウドを活用するよりも電力効率を1万倍以上に高められるという。

 奨学金は博士課程学生が対象で、毎年2人ずつ選ぶ。NECが3年間にわたって1人当たり毎月20万円を給付し、返済は不要。NECは長期の学生インターンも受け入れる方針だ。

 NECの新野隆社長は「研究成果については、早期に価値を最大化したい」と意欲を述べ、研究開発をはじめとした社外連携費用を平成30年に24年比で倍増する目標も掲げた。

 五神真・東大総長は「産業活動は限られた集団の営利のためのものではなく、企業も公平に資するもの。大学と方向性は一致する」と歓迎した。

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