
8月24日に刷新した「SHISEIDO」の売り場=東京都中央区の銀座三越【拡大】
化粧品各社が百貨店の売り場改革に全力を挙げている。カウンターなどの内装デザインの刷新と、日本メーカーが強みとしてきた美容部員のカウンセリング販売の強化が柱だ。訪日客による化粧品の爆買いが影を潜める中、国内販売を底上げするとともに、日本らしさを前面に出すことで海外に活路を求める狙いが込められている。
寄り添う接客目指す
資生堂は8月24日、東京の百貨店「銀座三越」で、基幹ブランド「SHISEIDO」の売り場を刷新した。
美容部員がカウンター越しに販売する従来のレイアウトを変更。鏡の前に腰掛けた客の横から説明する形にして、「顧客の悩みや相談に寄り添う姿勢を強調した」(同社)という。
ほかにも初めて売り場を訪れた外国人などが、陳列された商品を気兼ねなく試せるテーブルを設置。「日本メーカーらしいさりげない『おもてなし』」(同)だ。