ソニーは7日、2011~15年度までの5年間で、薄型テレビなど自社製品の年間消費電力量を08年度比で30%削減することなどを柱としたグループの環境中期目標をほぼ全て達成できたと発表した。技術開発による製品の性能向上と環境配慮の両立に取り組み、工場やオフィスなど事業所から出る温室効果ガスも生産性の効率化や高効率機器の導入で大幅に削減。50年に環境負荷ゼロ企業を目指す。製品1台当たりの年間消費電力量は08年度比で、目標の30%を上回る33%削減を達成。例えば、テレビではバックライト用LED(発光ダイオード)とパネルを高精度に制御する技術で、高画質化と消費電力の削減に成功した。
事業所から出る温室効果ガスは00年度比で、目標の30%を大幅に上回る41%を削減。半導体製造用クリーンルームで生じる生産装置の排熱を空調機のエネルギーに有効利用するなど設備や機器の効率化に取り組んだ。
16~20年度までの5年間では、製品の年間消費電力の13年度比平均30%、事業所から出る温室効果ガスの15年度比5%削減などを目指す。