
米インターシルの完全子会社化について記者会見するルネサスエレクトロニクスの呉文精社長=13日、東京都江東区【拡大】
半導体大手のルネサスエレクトロニクスは13日、同業の米インターシルを買収すると発表した。買収額は約32億米ドル(約3219億円)。省電力技術に強みを持つインターシルの買収で数年後に営業利益ベースで約170億円以上の相乗効果を創出する。各国の独禁法の審査を経て、2017年6月末までに完全子会社化を目指す。
同日に都内で開いた会見で、呉文精社長兼最高経営責任者(CEO)は「(インターシルとは)製品や販路で補完性が高く、相乗効果を創出したい」と語った。今後は両社の顧客にそれぞれの製品を提案し、売上高と収益を拡大させる方針だ。
インターシルは車載や産業機器、航空宇宙、パソコンなど幅広い分野に電圧の調整などに使われる「アナログ半導体」を供給しており、米国のIT企業や中国の電機メーカーなどと取引が多い。15年の売上高は約520億円。一方、電子機器の制御や記憶機能を担う「マイコン」が主力のルネサスは国内の自動車メーカーや欧州の電機メーカーとの取引実績が豊富だ。両社は製品や販路で重複分野が少ない。