右肩上がりのワイン市場 サントリーは肉専用の「黒」、ハウスは“宅飲み” (1/3ページ)


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  • サントリーが発売している肉料理専用のワイン「CARNIVOR(カーニヴォ)」を楽しむ人たち=大阪市北区のエイジングハウス1795堂島店(南雲都撮影)

 ビールや日本酒などが国内市場で苦戦するのを尻目に、ワインは右肩上がりの成長を続けている。「肉料理専用」のワインなどの新商品が人気を集めるほか、国産ワインの需要の高まりを受け、近畿のワイン醸造者らが関西ワイナリー協会を立ち上げ、市場を盛り上げる。家庭でワインを楽しむ人向けにワインに合う料理が簡単に作れるスパイスも販売され、ワインファンの裾野は一段と広がりを見せている。(藤原直樹)

 肉専用の「黒」

 大阪市北区の熟成肉レストラン「ザ・エイジングハウス1795堂島店」。約1カ月間熟成させた牛肉を強火で焼き上げるステーキが売りの同店で人気を集めるのが、サントリーワインインターナショナルが輸入する「肉専用」の米国産ワイン「カーニヴォ」だ。

 重厚感のある味わいが肉料理との相性が良く、濃厚な色合いから「黒ワイン」と称している。店長の西田英志さんは「実際は赤ワインの一種だが、『黒』は珍しいこともあり、お客さまの反応は良好だ」と話す。

カーニヴォは「ステーキブーム」を受けて平成26年に商品化された