二極化する首都圏マンション 高額物件は好調も…世田谷・杉並エリアは苦戦 (2/3ページ)

住友不動産が販売する「ガーデンヒルズ四ツ谷迎賓の森」。富裕層をターゲットとした高額物件は好調を持続している=東京都新宿区
住友不動産が販売する「ガーデンヒルズ四ツ谷迎賓の森」。富裕層をターゲットとした高額物件は好調を持続している=東京都新宿区【拡大】

 しかし、東京都区部では変調が鮮明になっている。不動産経済研究所によると、首都圏全体の8月の発売戸数に占める東京都区部の比率は31.7%。リーマン・ショックの直後である2008年10月(28.7%)以来の低水準となった。

 世田谷区での物件事情について、大手不動産会社の担当者は「駅に近い好立地条件の物件は3.3平方メートル当たりの単価が400万円でも売れ行きは好調。これに対し、徒歩20分圏にありながら本来の実力を大幅に上回る300万円以上に設定したような物件は、急速に売りにくくなっている」と指摘する。

 都心郊外でも潮目が変わりつつある。京阪電鉄不動産や長谷工コーポレーションが売り主となる「ファインシティ東松戸モール&レジデンス」(千葉県松戸市、382戸)の販売センターには、休日ともなると多くの購入希望者が訪れる。

 松戸市は子育てしやすい環境の自治体として知られる。東松戸駅から徒歩2分で最多価格帯は3400万円台と購入しやすく、商業施設との一体開発が行われたことなどもあり、若いファミリー層の間で人気が高い。

首都圏のマンション市場をめぐっては、高付加価値マンションが…