◆新型新幹線に採用決定
--今後の展開は
「東海旅客鉄道(JR東海)が20年の東京五輪・パラリンピック開催に合わせて開発中の新幹線の新型車両に、フルSiC適用インバーター装置の採用が決まった。既に現行のN700系車両で試験運転が進められている。新型車両は設計の自由度を高めるため、装置の小型・軽量化を重視している。この点を評価され、採用につながった。新幹線は在来線に比べて一段と高い信頼性と長期耐久性が要求される。技術的にはこの点で一番苦労してきた。新幹線への採用も含め、フルSiC適用インバーター装置がようやく普及する段階まで持ってこられたと感じている」(鈴木伸男)
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【プロフィル】中嶋幸夫
なかしま・ゆきお 東京理科大卒。2006年三菱電機入社。VVVFインバーター装置の開発にはフルSiC適用型の前段階に位置し、ダイオード側だけにSiCを用いたハイブリッドSiC適用型のパワーデバイスの開発から携わる。34歳。埼玉県出身。