
2016年のCEOFORONEMONTHに選ばれた女性とともに撮影に応じるアラン・ドゥアズ氏(左)【拡大】
■仕事経験通じ、若者にキャリア形成意識を
2008年のリーマン・ショック以降、海外では若者の就職難が大きな課題だ。スイスに本社のある大手人材サービスのアデコグループは、若者が仕事経験を得ることで、自立的なキャリア形成意識を持ち、社会人としてはばたくための支援プロジェクト「Adecco WAY TO WORK」を行っている。
◆参加の従業員にも誇り
「苦難を乗り越えるためにはパッション(情熱)が必要だ」「人を信じること、くじけない力が企業家として行動するときに必要だと思う」
今月9日、東京都内のアデコ日本法人で開かれたプログラム「CEO FOR ONE MONTH」の最終選考会。壇上では、計5万4600人の応募者から選出された5人が、リーダーになるための思いをそれぞれ訴え、フランス代表のカミル・クレメントさんが栄誉に輝いた。クレメントさんは、アデコグループのアラン・ドゥアズ最高経営責任者(CEO)から1カ月間、直接指導を受けながら業務体験をする機会を手にした。
このプログラムは13年から始まったAdecco WAY TO WORKの一環として行われた。ドゥアズ氏は傍聴席の最前列に座り、柔和な表情で若者たちの主張に何度もうなずいていた。
なぜ、アデコグループは若者を支援するのか。ドゥアズ氏は「世界中で7100万人もの若者が失業している。職場のソリューションを提供する立場のわれわれとしては、仕事を経験する機会を若者に与えたかった」と、理由を語る。若者支援を継続することで優秀な人材が蓄積され、自社での採用および、顧客企業への紹介につながると期待している。