
先進の自動運転技術が搭載されたメルセデス・ベンツの新型Eクラス。部品メーカーの開発競争は激化している【拡大】
独ZFは8月、自動運転に不可欠なレーダー技術を手掛けるドイツ企業の株式の4割を取得。英デルファイ・オートモーティブも8月下旬に、自動運転時の「目」の代わりになるカメラに強みを持つイスラエルのモービルアイと提携した。
国内外の部品メーカーが外部の力を利用しながら対応を強化するのは、自動運転の“要”となる技術をいち早く確立すれば、先行者メリットで顧客の囲い込みを有利に進められるとの思惑があるからだ。
2035年に世界で2000万台以上の普及が見込まれる自動運転搭載車向けのシステム提案力の強化を目指して、部品メーカーでも買収や提携の動きがますます広がりそうだ。
自動運転をめぐる部品メーカーの最近の動き
デンソー レーダーなどに強い富士通テンを今年度内に子会社化
日立オートモティブシステムズ 茨城大学と周辺認識技術などを共同開発
英デルファイ・オートモーティブ イスラエルのモービルアイと技術提携
独コンチネンタル 米アドバンスト・サイエンティフィック・コンセプツからレーザー光センサー部門を買収
独ZF センサーに強み持つ独イベオ・オートモーティブ・システムズへ4割出資